確かな実績と、数多くの研究によって実証されている効果。
ストレッチポール®のエクササイズによって、わずか10分の間に身体には様々な変化が起こります。
エクササイズ後にすぐ感じる変化、骨格や筋肉といった身体状態の変化、継続することで起こる日常の変化など、様々です。
そのメカニズムを解説します。
私たちは日々生活の中で身体を酷使しています。何かに集中しているときは、前かがみの姿勢になりやすく、その際身体の前面の筋肉は緊張しています。
本来、仰向けに寝ると重力によって肩や背中は床についているのが通常ですが、前面の筋肉の緊張が強い場合、肩や背中が床から離れ、少ない面積に集中して体重がかかります。これは自然な状態とは言えず、常に身体に力が入り続けてしまいます。
ストレッチポール®に寝てゆっくり呼吸をすることで、胸や肩、太ももといった緊張しやすい筋肉が腕や足の重さで自然とストレッチされます。
無理に伸ばすのではなく、自分の重さで自然と緩んでいくことがとても大切です。
一点に体重がかかっていたのが均等になり、範囲も広がっている。
※広島国際大学 蒲田和芳氏らの研究データを元に再現
私たちの背骨は、S字カーブを描くことで身体全体を無理なく支えられるように作られています。
頭蓋骨という最も重い骨を支え、重量の中で自由に身体を動かすことができるのも、このS字カーブのおかげです。
ところが、日常生活での前屈み姿勢や、足を組む、カバンを持つといった”癖”によって背骨のS字カーブが崩れてしまいます。
悪化すると、カーブが崩れたまま元に戻らなくなり、杖などが必須の身体になってしまうのです。
ストレッチポール®に仰向けに寝ると、頭蓋骨の後ろ、胸椎(肩甲骨あたりの背骨)、仙骨の下方(骨盤の後ろ)の3点のみがストレッチポール®にあたり、下から押される形になります。
これにより、丸まっている背中は適度なカーブに戻り、反り腰は改善され、骨盤は適切な角度になります。
※「ストレッチポール®を用いたコアコンディショニングの短期効果に関する実験的研究2 : 健常者における立位矢状面脊椎アライメントおよび柔軟性に及ぼす効果」
杉野伸治ら(2006)
前屈み姿勢は肋骨まわりを動きにくくします。すると、肺が空気を取り込みにくくなり、呼吸が浅くなってしまいます。
浅い呼吸は酸素が全身に行き渡ることを妨げ、血流の減少、疲労の増大など様々な問題を引き起こします。
ストレッチポール®に寝ると背骨のみで身体を支えることになり、肋骨が開きやすくなります。そこでリラックスして呼吸をすることで、より大きな呼吸をすることができます。
※「ストレッチポール®を用いたコアコンディショニングの即時効果に関する対照試験−健常者呼吸機能への影響−」
秋山寛治ら(2007)
人は活動的な時に交感神経が優位となり、血流や体温を上げ、脳や身体を動かしやすくします。逆に食後や睡眠時には、内臓に血液を送り込み、脳や身体をリラックスモードにします。
ところが、一日中仕事をしていたり、夜遅くまでパソコンやスマートフォンを使用するような生活をしていると、交感神経ばかりが優位に働くようになります。すると常に興奮状態でいることとなり、疲労やストレスを蓄積してしまいます。
ストレッチポール®は円柱形のため、わずかな揺らぎが得られます。さらに、筋肉を緩め、呼吸をしやすくする働きがあるため、副交感神経優位になりやすく、身体がリラックスモードになるのです。
ストレッチポール®使用後に身体が楽になったり、気持ちいいと感じる方が非常に多いのですが、実際に床や台の上に寝た際と比較して、快い、安心感が増したと回答する方が多く、身体が床に密着したり沈み込む感覚を感じる方と相関が強いというデータもあります。
※「前胸部のストレッチングが背部の感覚に及ぼす影響」
増田敬子(2013)